女性の薄毛にはどんな種類があるの?脱毛の原因と症状、頭皮ケアについて

健康

スカルプケアとはなに?

 

最近、CMなどで「スカルプ」という言葉がよく聞かれるようになりました。「スカルプ」というのは頭皮(頭の地肌)のことです。

 

頭皮は髪の毛に覆われて、外から見えません。「健康な髪を育てるにはまず頭皮から」などという言葉も聞かれるようになりましたが、美しい髪の毛を維持するのに精一杯の女性の場合、髪の毛に隠れた頭皮をケアして健やかな髪を育てるというのは何とも気が長い話です。

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スカルプケアグッズというのもたくさん売られていますが、実際に頭皮ケアをしている人は少数派のようです。

 

髪の毛に隠れた頭皮にまで気を遣うのは、なかなか手が回らないのでしょうが、頭皮ケアは「薄毛」の対策では最低限気をつけるべきことなのです。

 

では、何を最低限気をつけていけばいいのでしょう?

 

頭皮ケアの基本は「紫外線対策」と「ドライヤーの熱」

 

ひとつめは紫外線対策です。髪の分け目や、生え際の地肌が見えているような場所は、紫外線にさらされています。

 

ふたつめはドライヤーの熱です。髪はシャンプーのあと濡れたまま自然乾燥させると薄毛や抜け毛を進行させる原因になることが知られています。

 

そのためにはしっかり「タオルドライ」をして水分を拭き取ったあとにドライヤーで髪と頭皮を乾かすことが必要になります。

 

しかし、強すぎるドライヤーの熱が頭皮を傷めることもありますので、髪を乾かすときは、ドライヤーを離して当てる、または髪を痛めない高機能のドライヤーを使うようにしましょう。

 

 

ドライヤーには1000円代の廉価なものから、2万円〜5万円近くの高価なものまでたくさんの種類があります。

 

この違いは「髪を傷めない」機能がついているかどうかです。最近では「ナノケア」といって、ナノケアドライヤーは、ミネラルを多く含んだマイナスイオンを含んだ風が出ることで、髪の保湿力が上がるだけでなく、地肌の状態にも大きな違いが出るということが報告されています。

 

さらには「ダブルミネラル」で亜鉛電極から発生するミネラルマイナスイオンが髪の毛に、より一層の保湿効果を与えるドライヤーも発売されています。

 

頭頂部は体の末端であり、血行が悪くなりがちです。ときどき手でつかむようにマッサージしたり、ブラシでポンポンたたいて血行促進しておくと、薄毛対策になります。

 

また、髪を痛いほどひっつめて縛ると、地肌の血行が阻害されます。髪を結うために地肌を引っ張ると、だんだん地肌が伸びて額のほうに下がってきて、額のシワが深くなるのです。

 

「シャンプーのときはゴシゴシ洗って、ドライヤーをガンガン当てて、紫外線にもさらしっぱなし」という人もいるのではないでしょうか。

 

髪のケアばかりに気をとられて、適当になりがちな地肌ケアですが、頭皮は顔とつながっている部分ですので、ていねいに扱うことが大切です。

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加齢に伴う薄毛の種類

最近、薄毛を気にする女性が増えました。以前は「女性はハゲない」となんとなく思われていたのですが、女性用かつらのCMを見て「自分もああなるのでは」と不安になってしまう人が増えたようです。

 

加齢に伴う女性の薄毛には、以下のようなタイプがあります。

①老年性脱毛

 

50歳をすぎて発症するものを「老年性脱毛」呼びますが、基本的には「アンドロゲン性脱毛(男性型脱毛)」と同じような症状になります。

 

男性ホルモンの影響のほかに、老化による毛乳頭の働きの低下が関係するといわれています。

 

②アンドロゲン性脱毛(別名:男性型脱毛、壮年性脱毛)

 

男性の薄毛と同じように、男性ホルモン(アンドロゲン)が影響するものです。軽症のものも合わせると、30%に見られるといわれます。

 

最近、CMなどでよく目にする言葉で「AGA」とも言います。AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。

 

 

女性では更年期に近づくころ(40代後半)から女性ホルモンが減少しますが、個人差はあるものの、それに伴い男性ホルモンが増加します。

 

男性ホルモンは毛髪の成長期間を短縮する作用があるので、薄毛が起こってきます。
女性に見られるアンドロゲン性脱毛の場合は、男性のそれと違って額の生え際から後退することはなく、頭頂部の髪が薄くなることがほとんどです。

 

男性の場合は髪が細くなることから薄毛が始まりますが、女性の場合は太いまま本数が減っていきます。

 

1本の毛髪が成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」といい、平均して4~6年の期間がありますが、このヘアサイクルの成長期が短縮して休止期毛が増えるため、このような現象が起こってくるといわれます

 

出典:花王「ヘアケアサイト」より

 

女性の薄毛は、男性のそれと区別するために略して「FAGA」と呼ばれ、多くの女性を悩ませています。

 

遺伝も多少関係があり、アンドロゲン脱毛症で髪が薄い場合は、娘が将来同じアンドロゲン脱毛症が発生する確率が高くなるといわれています。

 

壮年性脱毛の治療薬として、ミノキシジル(Minoxidil)が効果が高いといわれてます。ミノキシジルとは、血管拡張薬として開発された成分で、発毛効果があるとして注目されています。

血行促進作用があり、髪に栄養を与えます。薬局でローションタイプの薬などが売られています(海外では5%のものも使われていますが、国内の女性向けは1%です)。

 

一般用医薬品として知られているのは、大正製薬から発売されているリアップシリーズです。

 

 

アンドロゲン性脱毛の治療には、女性ホルモンを増やしたり男性ホルモンを減らしたりするホルモン治療もあるのですが、発がん性などさまざまなリスクをはらむと言われています。

ですので、髪だけのためにそのような治療を行うことは通常ありません。

 

その他の脱毛症の種類

加齢以外にも薄毛になる原因はさまざまです。以下のタイプがあります。

 

①産後脱毛症

 

産後にホルモンが急激に変化することで髪がいっせいに休止期に入り、抜けてしまうものです。

髪のヘアサイクルが休止期に入っただけですので、時間を経て成長期に戻れば再び生えてくるため心配は要らず、治療は必要ありません。

 

②円形脱毛症

 

突然髪が抜け、コイン大の大きさに丸く地肌が露出したようになります。ストレスが原因といわれますが、 ストレスがなくても円形脱毛症にかかる人もいます。

 

内分泌障害、自律神経障害などが原因と言われることもありますが、現在では自己免疫疾患であると指摘されています。

 

自己免疫疾患とは、本来なら体を守るはずの免疫機能が、自分の一部を攻撃してしまう症状のことです。

 

円形脱毛症は多くの場合、毛根や毛母体を自分の免疫が攻撃することで脱毛が起こりますが99%は自然治癒します。ただし、一度発症すると長引くこともあり、1か所が治ってはまたほかの部分にできるなどということを繰り返して、治るまでに2年くらいかかることも珍しくありません。

 

また、一度かかるとクセのようになって、数年おきに繰り返す人もいます。
円形脱毛症から進行して髪が全部抜けてしまうものを悪性脱毛といい、円形脱毛のうちの約1%に見られます。

 

治療法もかなり難しいものです。眉毛や体の毛までも抜けてしまうこともあります。初期にステロイドの内服をすると一度止まることが多いのですが、薬をやめると再発する例も多いようです。

 

悪性脱毛になるのはもともとの素因によるところが大きいので、円形脱毛になりやすいからといってむやみに心配する必要はありません。気にせず忘れて生活しているくらいのほうが、円形脱毛は早く治るようです。

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③脂漏性脱毛症

 

頭皮に脂漏性皮膚炎が起こったために抜けてくるものです。脂漏性皮膚炎を治療することで治る場合が多いので、治療を優先させることが大事です。

 

育毛剤などを塗ると、かえって肌を傷めることがあるのでやめましょう。

 

⑦鉄欠乏による脱毛

 

検査上では貧血でなくても、体内に貯蔵されている鉄が少ない場合を潜在性鉄欠乏といい、これが薄毛の原因になることがわかってきました。

 

潜在性鉄欠乏は女性の過半数に見られるともいわれ、鉄剤などでこれを治療すると髪が増えることがあります。

 

④症候性脱毛症

 

病気に伴って髪が抜けるものです。インフルエンザや肺炎などの重度の感染症にかかったあとや、極度のストレスを受けたあとに、髪が一度に休止期に入って抜けてしまうものです。

体力が回復すれば髪は生えてくるので、心配はいりません。

⑤ホルモン異常などの病気に伴う脱毛症

 

甲状腺機能低下症、膠原病(こうげんびょう)などに伴って髪がまばらになることがあります

⑥薬剤性脱毛症

 

以下のような薬剤は、脱毛の原因になることがあります(薬剤を中止すれば通常髪は生えてきます)。

抗がん剤、抗甲状腺薬、血液の抗凝固剤、血圧降下剤(ベータブロッカーという種類のもの)、三環系抗うつ薬、経口避妊薬などです。

 

⑦圧迫性脱毛症

 

毛根への強い圧迫が長期にわたってかかると、その部分の髪が薄くなることがあります。たとえば、枕が当たることで起こる乳幼児の後頭部の脱毛がそうです。これは、成長とともに自然に治ります。

また、ポニーテールなどで髪を強く結うことでも起こり、こちらはあまり長期に及ぶと治らなくなるので、注意が必要です。

⑧瘢痕型脱毛

 

火傷やけがなどによって毛根が死んでしまったために起こる脱毛で、不可逆的な(再びもとの状態に戻れないような)脱毛ということになります。

 

頭に大きなおできができたり、頭皮の深い部分に水虫が移ったために起こる場合(ケルスス禿瘡)もあります。

 

治療としては毛根移植などが行われることがあります。

まとめ

女性の薄毛・脱毛には加齢によるものだけでなく、さまざまな要因があります。そして、その対処法や治療法も原因によって大きく違います。

 

自分の薄毛や脱毛がどのような原因で起こってるのかを見極めた上で、適切な治療や、毎日のスカルプケアを心がけるようにしたいものです。

 

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